Maxima & gnuplot 数式処理・グラフ処理ソフト on MacOS X 10.2
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 MacOS X でオープンソース( Open Source )や優れたフリーウェア( Free Ware )を活用すべく、数式処理ソフトとグラフ表示のフリーソフトをコンパイルし、使用してみました。

 MacOS X でも、利用可能な本格的な数式処理ソフトとクラブ表示ソフトのMaximaとgnuplotは素晴らしいオープンソース・ソフトです、MaximaはCommon List言語に対応した数式処理とグラフ表示ソフトの実用的なソフトです。

 高価で機能が貧弱なMS-EXCELなどでは実現できないことが、Maximaでは簡単に本格的な数式処理と2D&3Dグラフ表示が可能であり、且つインタープリンター方式のプログラミングはif〜then文やwhile文、for文などもコーディング可能であり、因数分解や微分・積分、方程式を解くなど、又簡単に数式をグラフ表示が可能など機能は商用のMathematicaなどと同等でしょう・・・。

 下記はそのMAXIMAでサンプル数式の3Dグラフを表示したスクリーンショットです。

sam.-1

sam.-2

 gnuplotは本格的な数式グラフ表示ソフトであり、オープンソースの数式処理グラフ表示ソフトとては、最も優れたソフトでしょう・・・、MS-EXCELなどの貧弱な機能と比較しても雲泥の差です、数式を入力すれば簡単に2D & 3Dグラフを表示できて、マウスのドラックでリアルタイムに表示方向を変更できるなど本格的です。

 表示可能なグラフは豊富であり、2Dグラフは折れ線や棒グラフ・パイングラフ・極座標グラフなど殆ど対応しており、3Dグラフも豊富です、グラフ表示はコンソールのコマンドラインで数式を入力すれば簡単に表示できます、別のテキスト形式ファイルから数式をコマンドラインにコピー&ペーストすれば一々同じ数式を入力する必要がありません。

 表示グラフはPDF形式かEPS形式で保存が可能ですので、別のソフトで読み込み文書などへ張り付けができます。

 gnuplotは、X11( X Window System )とAqua Termのどちらでも表示実行可能であり、X11をインストールしてない場合には、Aqua Termで利用可能です。Aqua Termはgnuplotに含まれています。

 活用としては、本格的なシミュレーションが可能であり、MS-EXCELやMS-VBなどでシミュレーション・ソフトを製作している人たちがおりますが、無駄な時間の浪費であり、Maximaやgnuplotを活用すれば短時間に殆どのシミュレーションが可能なはずです。

 開発元のページには"MacOS X Soon"と掲示されています、MacOS X Aqua版のgnuplotの開発が進められているようです・・・。

 下記はAqua termでのgnuplotのグラフを表示したスクリーンショットです。

gnuplot 3D graph

  MS-VB(VisualBasic)やMS-EXCELでシミュレーションのソフトをプログラミングすることは決して簡単ではありません、3Dグラフの表示部分をマウスドラックで回転表示する機能などをVBではプログラミングできず、マルチスレッド・プログラミングが必要であり、他のC / C++言語でのプログラミングが必要であり、そのVBとC / C++のソースコードが数千行〜数万行となるでしょう・・・。

 下記の数式をコピー&ぺートスし、グラフ表示して見て下さい。

 1 Maximaの数式入力

  plot3d([5*cos(x)*(cos(x/2)*cos(y)+sin(x/2)*sin(2*y)+3.0) - 10.0,-5*sin(x)*(cos(x/2)*cos(y)+sin(x/2)*sin(2*y)+3.0),5*(-sin(x/2)*cos(y)+cos(x/2)*sin(2*y))],[x,-%pi,%pi],[y,-%pi,%pi],['grid,40,40]);

 2  gnuplotの数式入力

 gnuplot>set hidden3d
 gnuplot>set isosamples 40
 gnuplot>splot [-10:19][-10:10] sin(sqrt(x*x+y*y))/sqrt(x*x+y*y)


◆ Maximaのコンパイルと実行方法

  (1) 必要なソフト

  入手すべきSource Files, Object Files、及びTools
   
AppleComputer社のDevelopment Toolsが必要です、MacOS Xのパッケージを購入すれば、
   そのCD-ROMの中に開発Toolsが入っています。

   AppleComputer社のX11on MacOS X beta版が必要であり、X Window SystemでのGUI表示となります。

   fink-0.5.3-Installer.dmgのバイナリ・ソフトが必要。

   他のソースファイル : clisp-2.29.tar.gz, automake-1.6.3.tar.gz, autoconf-2.5.7.tar.gz
             gdbm-1.8.0.tar.gz, m4-1.4.tar.gz, maxima.5.9.0.tar.gz

   Macをインターネットに常時接続すれば、上記のファイルをダウンロードしなくても自動的に
   finkがダウンロードします。

 (2) Maximaは、Fink でconfigure, make installでコンパイルする。

   /sw/src/へ必要なソース・ファイルをコピーする。
   %cd /sw/src/
   %fink install maxima

   /sw/bin/にxmaximaが生成されます。

   X11を起動後、X11のxtermでcd /sw/を実行後、xmaxima &としコマンド入力でMaximaを実行する。
   (1) batch("/usr/sample3D"); と実行すれば sample3Dのファイルを読み込み表示します。
   又 X11のApplicationメニューに/sw/bin/xmaxima
&を登録すれば簡単に起動できます。


 gnuplotのコンパイルと実行方法

  (1) 必要なソフト

  入手すべきSource Files, Object Files、及びTools
   
AppleComputer社のDevelopment Toolsが必要です、MacOS Xのパッケージを購入すれば、
   そのCD-ROMの中に開発Toolsが入っています。

   AppleComputer社のX11on MacOS X beta版が必要であり、X Window SystemでのGUI表示となります。

   fink-0.5.3-Installer.dmgのバイナリ・ソフトが必要。

   他のソースファイル : libpng-1.2.5.tar.gz, readline-4.3.tar.gz, aquaterm-0.3.0a.tar.gz
             jpegsrc.r6b.tar.gz, pdflib-4.0.3.tar.gz, tiff-v3.5.7.tar.gz
             texinfo-4.2.tar.gz, gnuplot-3.8i.0.tar.gz

   Macをインターネットに常時接続すれば、上記のファイルをダウンロードしなくても自動的に
   finkがダウンロードします。

 (2) gnuplotは、Fink でconfigure, make installでコンパイルする。

   /sw/src/へ必要なソース・ファイルをコピーする。
   %cd /sw/src/
   %fink install gnuplot

   /sw/bin/にgnuplotが生成されます。

   X11を起動後、X11のxtermでcd /sw/を実行後、gnuplot &としコマンド入力でgnuplotを実行する。
   又X11のApplicationメニューに/sw/bin/gnuplot
&を登録すれば簡単に起動できます。


◆ Maxima 関係リンクのページ

 Maxima関係の詳しいページは http://phe.phyas.aichi-edu.ac.jp/~cyamauch/maxima/


◆ コンピュータと制御関係のページ

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