スマート・ウォッチ、Smart Watch 2024.05.19 更新
 《 超低消費電力、及び 超低リーク電流 MPU 》 2024.03.18

 超低消費電力なSmart Watch 用MPU チップ  2024.03.18 更新 2024.03.28

 最近、超低消費電力なTSMC社プロセス22nm製造(22ULP)MPUを搭載したスマート・ウォッチが製品化されており、その電力性能には驚かされます。米国Ambiq社のApollo 4 Blue Liteの仕様は Cortex-M7 Dualコア、動作周波数 192MHz/96MHz, メモリ容量2MB/384kB、消費電流3uA/MHz、Bluetooth Tx/Rx 4mAであり、CPUコアの消費電流3μA/MHzの電力性能は実力ではどの程度なのか不明ですが、Bluetooth 4mA + CPU 1mA = 5mA程度(約17mW)となることでしょう。
 Apollo 4 Blue LiteのSoCは中国・シャオミ社のXiaomi Smart Band 8 に搭載されており、その販売価格が5,000円程度であり同様な製品を日本で製造したら3〜5万円程度となり到底価格競争で勝てないでしょう。スマホやタブレットも同様に価格・コスト競争で勝てない。2024.03.17

 超低消費電力なプロセッサ MPU + BLE 作成 2024.03.17 更新 2024.05.19

  MPU タイプ  MPU コア  動作周波数 μA/MHz  メモリ  製 造
 Apollo 4 Blue Lite  M7 Dual
 192/96 MHz
  3
 2M/384kB
 TSMC 
 Apollo 3 Blue  Cortex-M4F
 96MHz
  6
 1M/384kB
?
 HUAWEI Kirin A1  Cortex-M7  200 MHz   10   ---- HISILICON
 nRF54L15(22ULL)  Cortex-M33  128 MHz   ?   ----  TSMC

 超低リーク電流(ULL)

 MPU + BLE  MCU + BLE 

 低消費電力な CPU-SoC, SiP & MPU + BLE , MCU + BLE 2024.03.17 更新 2024.04.14

  MPU タイプ  MPU コア  動作周波数  μA/MHz  プロセス製造  備 考
 Apollo 3.5  Cortex-M4
 96 MHz
  35
 40 nm
Ambiq
 nRF54H20  Cortex-M33 Dual  320 MHz   ?  22 nm ? Nordic
 nRF52840  Cortex-M4  64 MHz   52  22 nm ?
Nordic
 RX140  RXv2  48 MHz   52  40 nm ?
Renesas
 RA2E2  Cortex-M23  48 MHz   21  22 nm ?
Renesas
 DA14592  Cortex-M33/M0+  64 MHz   34  22 nm ?
Renesas
 RZ/T2M  Cortex-R52  800 MHz   94  40 nm ?
Renesas
 MAX32655  Cortex-M4F  100 MHz   24  ? nm maxim
 PIC32MX  MK4  25 MHz   240  90 nm ? microchip
 PIC18F26  RISC PIC  64 MHz   32  90 nm ? microchip
 PIC12F1823  RISC PIC  32 MHz   49  ? nm microchip
 CH32V203  RISC-V  144 MHz   30  ? nm WCH
 STM32U595  Cortex-M33  160 MHz   18  40 nm
STmicro
 D1H  RISC-V(C906)  1.0 GHz  実測 60  22 nm
Allwinner
 H3  Cortex-A7  1.0 GHz 実測 120 ※-3  40 nm
Allwinner
 H616  Cortex-A53  1.5 GHz 実測 360 ※-1  28 nm
Allwinner
 H616  Cortex-A53  1.5 GHz 実測 160 ※-4  28 nm
Allwinner
 E16G301  RISC Core  1.0 GHz  270 ※-5  65 nm
Parallella
 Micro Magic  RISC-V ※-6  11 GHz  18 ?  16 nm ?
Micro Magic
 Raspberry Pi 5  Cortex-A76 Quad  2.4 GHz 実測 333 ※-2  16 nm
Broadcom

 ※-1 Orange Pi Zero 2(GPU-G31搭載)ボードの供給電流が実測値 240mA〜540mA(GPU画像処理計算動作中)、実測値より換算値。 2024.03.17
 ※-4 Orange Pi Zero 2(GPU-G31搭載)ボードはGPU画像処理計算が不動作であれば240mA --> 160μA/MHz。 2024.03.17

 ※-5 2012年にParallellaからE16G301とE64G401(28 nm)が発表され、今日でもE16G301 + FPGA(Z7010)ボード製品として販売されている。残念なことにE64G401搭載ボードが販売されていない。
 2012年当時としては高性能な RISC-SoC/E64G401は演算性能が 70GFLPOPs/w、Max. 102GFLPOPs/max. 2Wと低消費電力であり、2012年頃のCore i7-2600・HD2000 96GFLOPs/TDP 95Wに対し消費電力 100分の2と劇的な低消費電力の性能であった。ARM系のGPU性能も20GFLOPs程度と高性能ではなかった。 2024.04.14

 ※-6 2020年に米国のMicro MagicからRSIC-V Core max 13GHzが発表されている。残念なことに、その11GHz RSIC-V Coreボードが製品として販売されない。
 Micro MagicのRSIC-V Coreは4.25GHzでコアマーク(Core Mark)性能が55,000とAMD社・Ryzen 4700u (2020年)2〜4.1GHz(消費電力 TDP15〜25W, 1.6mA/MHz)に対し約4倍(コア当り)高性能です。 2024.04.14

 ※-3 Nano Pi Neo(GPU-Mali400搭載)ボードの供給電流が実測値 120mA、実測値より換算値、GPUが動作すれば 120mAよりも増加する。 2024.03.17

 ※-2 Raspberry Pi 5(BCM2712)ボードの供給電流が実測値 700〜800mA(GPU画像処理計算動作中)、実測値より換算値。 2024.03.17

 他にも低消費電力なCPU & MPU, MCUチップは多数あります。 2024.03.17

 低消費電力と言われているノートPC用プロセス製造 10nmの N100は 3.4GHz, 25Wから換算すると約 1.5mA/MHz、RasPi-5よりも約5倍。ディストップPC用CPU + GPU + NPUのSoCは 5mA〜120mA/MHz程度となる。 2024.03.17

 最新の高性能な GPUの消費電力が 700W〜1.2kWに達する。そのGPUはプロセス製造TSMC 4nm、コア数 16,896 / 1.83GHz, TDP 700W, FP32 67TFLOPsであり、動作周波数当りの消費電力を換算すると382mA/MHzとなる。 2024.03.28


 激安中国製スマートウォッチの分解 作成 2024.05.05 更新 2024.05.19 

 LCD取外し後  基板の状態 

 2,500円程度で購入した中国製SmartWatchのバッテリーが充電不能となった為、分解した。ケースと液晶表示LCDが接着剤で接着してあったのでLCDを外すことが大変であった。結局、ケース接着部分を削りLCDを外したので元通りに復旧することができなかった。
 基板に実装したあるチップはわずか5個とシンプルであり、MPU & BluetoothがREALTEK RTL8762CX、フラッシュ・メモリ XT25F64BWIOG、1.7インチLCD パラレル8bits-8080系bus Type、他電源関係ICの構成であった。
 RTL8762CXはCortex-M4F 40MHz, 基板にチェック・パッドがSWD CLK & DIO とUART RX & TX があるのでフラッシュ・メモリの実行オブジェクト・コードを書き換えれるようである。UARTを利用すればデバックが可能でしょう。しかし、普及率が低いRTL8762CXマイコンをプログラミングする気にならない。
 1.7インチLCDはFPCコネクター24ピンであり、タッチパネルのタイプが不明であり、多分、I2CタイプのTouch-ICと思われ、マイコンRTL8762CXをRXマイコン・RX66T等に置き換えることが困難である。nRF52832やnRF52840等であれば良かったが残念。 2024.05.05

 バッテリーを外し、バッテリー電源にDC 3.3Vを入れて動作確認を実施したが、振動モータが連続で回転しLCD表示が不能な状態であり完全に壊れたようである。マイコンRTL8762Cは中国でnRF52832等の代用で利用しており、そのSmartWatch製品が販売されている。RTL8762Cタイプ以外にRTL8762D/90MHzやRTL8763E/100MHzタイプ等もある。 2024.05.19


 半導体の厳しいグローパル経済競争  2024.03.18

 上記のように半導体の厳しい価格競争、それでも、政府与党と大企業の賃上げ報道・・・?、コスト競争概念がなく 理解できません。経済競争で勝てない家電製品や太陽光パネル、風力発電産業、リチウム・バッテリー、スマホとタブレット製品、ロケット産業、中国の新幹線輸出、中国の原発輸出・・・等々、日本は台湾や韓国、中国等に価格競争で勝てないのです。日本は工業国ではなくなり、農業と観光産業、サービス産業で成り立つなどと・・・国の借金約1,200兆円と毎年国債・金利払い30兆弱円に触れず非現実的な人たちで報道されております。2024.03.17

 米国はIT関係だけで約230兆円も稼いでおり日本は輸出総額約100兆円と米国の輸出総額約430兆円に対し約23%であり、中国の輸出総額530兆円に対し約19%であり、韓国は日本とほぼ同額、台湾(人口約2,300万人)の輸出総額約60兆円、ドイツの輸出総額約250兆円・・・トヨタ社が自動車を1,000万台生産したとの報道、トヨタ社生産台数の90%程度が外国の工場で生産しており、日本は借金大国となり工業国ではなく経済的には後進国に陥りつつある・・・。2024.03.17

 道州制導入と国会議員数と地方議員数を大幅に削減し公務員数も削減し、国の大幅な歳出削減をする必要があり、賃上げどころではないでしょう・・・。国の借金約1,200兆円(もっと多いのでは?)もあるにもかかわらず大企業へ巨額な補助金や助成金を提供しており、世界中の国が疑問に思っていることでしょう。2024.03.17


 低価格CPU チップ利用の電卓 2022.02.25

 カシオ(Casio)からMicroPython利用した関数電卓FX-CG50が13,000円程度で発売されていたので驚きであった。
 懐かしい、1990年代にシャープ社のBasic言語搭載のPC-1501ポケット・コンピュータやカシオ社の人工知能処理言語Lispを搭載したAI-1000ポケット・コンピュータを発売していた。AI-1000はBasic言語とC言語モジュールも発売していた。そのCPUコアが8ビット、10MHz以下と今では低性能なコンピュータであったが充分使用可能であった。
 当時、ノッチフィルター等のグラフを手計算で作るのが大変であったので、カシオ社のBasic言語搭載電卓が重宝であった。
 今では数百円の100MHz〜1GHzCPUデバイスを利用すれば役に立つコンピュータ装置を簡単に製作できる。ポケット・コンピュータやPDA等も自作できてしまう時代となった。


 高性能なマルチコアPowerPC端末のAndroid ? 2011.05.01

 昨年、米IBM社では、高性能な16コア・64スレッドのPowerPC A2チップを発表しており、この4コア程度PowerPC A2 + GPUチップの低消費電力版を製品化すれば、ARMコアよりも格段に高性能なチップとなると思うが、残念ながら、その可能性はない。マルチコアPowerPC版のアンドロイド端末もよいと思うが、米IBM社には期待できないようである。アンドロイド端末では、JAVAコードを高速に実行できればよいのでCPUがARMである必要もない・・・。

 PowerPC A2の記事こちらのページです。


 高性能GPGPU + CPU チップのAndroid 2010.06.18

 最近の高性能なGPGPUの話題と多くなっている。Intel社製のAtom よりも数十倍以上高性能な8コアのTegra 2はARMデュアル・コアとGPUコア・他のコアとのワンチップCPUが製品化されており、その8コアのTegra 2は 1GHz で約0.5Wと低消費電力であり、サイズも 8.8 mm 角と小型である。Tegra 2のGPUコアは、クロックを落とし、コア数を少なくしたGeForce GTX シリーズかどうかは不明であり、最新の 480 個のマルチ・GPUコアではないが、それでも高性能である。Palm社を買収した HP 社はTegra 2 を搭載したLinuxのAndroidタブレットPCを発売するそうです。旧Palmソフトをエミュータで動くようにしてほしいものである・・・。 HP 社には期待したい。iPad の GUI の操作性は確かに優れているし、Atom搭載のWindows ノートPCよりも軽快に反応する。GPUコアがなければ、計算処理能力が低いAtom単独では使い物にならない。Tegra 2であれば、Apple A4チップに性能的にも劣る事はないであろう。


 Palm互換コンビュータの自作  2010.05.30

 今では、クラシックな PDA となってしまった Palm OS 、そのアプリ・ソフトは、シンプルで大変使い勝手がよい、また、フリー・ソフトやオープン・ソースのアプリ・ソフトも多い。

 Palmのハード・ウェアーは、シンプルな構成であり、 MPU のMC68VZ328などはユーザー・インターフェースとして LCDC , SD Card, MMU などの周辺回路を内蔵している。つまり、少ない電子部品で製作が可能と言うことである。その事がPalmを分解するとよく分かる。そこで、Palm互換の PDA を自作しようと言う事である。必要な部品は下記で済むであろう。

 メイン・プロセッサ ---> MC68VZ328P33 33MHz, 144QFP
             MC68EZ328 144QFP もある
 フラッシユ・メモリ ---> Palm OSを焼き付けるメモリ
 疑似 SRAMか、DRAM ---> アプリ・ソフトとデータ用
 タッチ・スクリーンLCD 160 x 160 pixels, 16 gray or 16 palettes カラー
           MC68VZ328自体は 640 x 480 pixels まで対応している
 バッテリーと電源回路、そのバッテリー充電回路
 PCとのデータ通信回路
 等々

 MC68VZ328 144QFPは、入手が可能であり、BGAパッケージでないので、基板の設計と製造が容易である。問題点は、Palm OSは簡単に実機Palm から抽出できるがライセンスの問題がある。タッチ・スクリーンLCDは購入が可能であり、他のメモリ関係も入手が容易である。・・・自作できそうである。


 携帯電話もPalm  '09.07.28

 携帯電話のPalm Preはクラシック Palm OS アプリ・ソフトが稼働するようであり、面白そうです。 旧Palm OS のアプリ・ソフトはフリー版が多く、また、商用版でも低価格であるので、購入しやすい。とにかく、旧Palm OS のアプリ・ソフトを利用できるのがよい。早く、国内の電話会社でPalm Pre携帯電話を販売してほしい・・・。


 次期PalmはLinuxベースのNova  '08.06.21

 次期PalmはLinuxベースで動作するNovaとなりそうである。Palmの古い68000 CPU用のソフトをエミュレータで動くどうかが不明であり、他にもPC上のエミュレータで古い68000 CPU用MacやX68000などのソフトを動かすことができる。いまさら、iPhoneやAndroidと対抗したところで既に遅しであろう。以前のようなPalmの勢いがなくなってしまったので大変残念である。シャープはLinuxザウルスの製造を止めたし、また、ソニーもPalmの製造を止めたし、PDAが売れなくなった。

 グーグルが開発中の携帯電話端末用のアンドロイド(Android)はLinuxベースであるので、Linux関係のフリー・ソフトやオープン・ソースを活用できそうであり、魅力があるが、アップル社のiPhoneはクローズドなプラットホームであるのでダメである。Android対応の携帯電話は色々な活用ができて面白そうである。Androidの開発SDKも公開されたし、今年度末にはAndroid対応の携帯電話が発売されそうである。アップル社が米P. A. Semi社を買収したが、iPhone用の低消費電力タイプPowerPCを開発するのであろうか ? 、あり得ないと思う。iPhoneはARM CPUであるので、PowerPCに変更するとは思えない。しかし、ARM CPUでは非力であり、iPhoneは画像表示などでかなり反応が悪いようである。


 Palm OS 搭載のWrist ( リスト ) PDA の腕時計コンピュータ

 Wrist PDAは世界最小サイズの腕時計タイプの超小型コンピュータであり、OSはPalm OSを搭載しており、パームOSの豊富なアプリケーション・ソフトを利用できますので、大変便利です。
 機種はFossil Abacus社製のAU5005以外でAU5006,AU5007, AU5008などがあります。実勢価格もPDAとしは破格の$60程度で販売されています。
 Palm OSのバージョンは4.1であり、バージョン3.5以降のモノクロ版のソフトであれば、殆ど動作します。カラー版の表示は16ビットの160 x 160 ドット・グレースケール表示となりますが、充分利用が可能です。


 Palm OS 搭載PDA の将来は・・・ '07.11.18

 携帯電話のOS用としてGoogleがLinuxカーネル上で稼動するオープン・ソース・プラットフォーム Android を開発することが発表された。それも無料で提供すると言うものであるのでビックリします。既に開発者向けのSDKも公開され、その携帯電話は日本でもNTTドコモやKDDIも来年に発売しそうである。Linux用のフリーのソフトが携帯電話で利用できるようになることでしょう・・・。携帯電話のOSはPCのように一社が独占するようなことにはならないようである。

 Palm OSはアクセスがPalm Sourceを買収し、その名称もGarnet OSとなった。旧Palm社はPDA用のPalm OSからWindows Mobileに切り替えたようであり、事実上、旧Palm OSは消滅したようなものである。大変残念なことである。新規PDAとしてはGarnet OSを搭載するメーカがほとんどないようである。また、Garnet OSを採用したPDAは新規開発するメーカもほとんどないようなので、中古のPalmを活用する以外に方法はなさそうである。

 Palm用ソフトがLinux上のVMで動く、ACCESS Linux Platform ( ALP )がありますが、このALPを搭載した携帯電話を製造するメーカもありまが、Garnet OSを採用したPDAはほとんどないようである。大変残念でなりません。

 ARM CPUを搭載したPalm OS 5.0のPDAでは、68000 CPU用ソフトのエミュレーションの互換性が高くなく、Macの68Kエミュレーションほどの性能がでていなかった。また、アクセス社が68Kエミュレーションをどの程度まで最適化したかは不明であり、ALPを使用したことがないのでALP自体の実力は不明である。


 Palm で動くオープン・ソースのLinux '07.11.18

 Palm Tungsten Eで動くフリーのLinuxが存在する。公開されているLinuxファイルは実行ファイルgarux.prcとPalm Tungsten E用 Patchであり、Linuxカーネルは2.6.13-rc6-omap1のようであるので、CPUがOMAP 310以外には、パッチ・ファイルを作成する必要がある。OMAP 310以外のPalmにインストールし動かしたら、当然ではあるがメモリ・マップやI/Oアドレスに相違があるためCPU内部が破壊することもあるであろう。WindowのGUI関係は完全に対応していないであろうから、Textベースでの使用である。また、タッチパネルが使用できるかどうかも不明である。

 Palm Tungsten T3 はCPUがXscaleである。そのPalm Tungsten T3に対応したgarux.k106.prcが公開されている。Linuxカーネルは2.6.21-hnd2のようであり、WindowのGUI関係やタッチパネルに対応しているかどうかは不明である。Palmを壊す度胸のある方は試しに使用するのもよいでしょう・・・。

 garuxのソースが公開されているので、LinuxやMacOS XなどでPRC-Toolsクロス・コンパイラー環境を整えれば、Linuxカーネルとgaruxのソースをコンパイルできるであろう。

 PDA用Linux上で動作するWindow関係のGUIは、GNOMEとGTK+のライブラリーを利用したPDA用GPEがある。ザウルスZaurusでGPEが利用されており、そのインストール法が公開されている。その公開情報によれば、gme-image-xxx.rootfs.img, zImage-2.6.xxx.binなどのgarux用のファイルが必要である。それに該当するファイルはgpe-image-palmld-xxx.rootfs.tarやzImage.k105などが入手が可能である。

 GPEを利用すれば、液晶表示はもちろんのこと、タッチパネルやKeypad, SDカード , USBなどが利用できるようである。海外のページを見るとかなり動いているようであり、GPEをフリーとして公開してほしいものである。ザウルスのGPEでは、日本語にも対応しており、充分利用できるレベルである。


▼ BeOSのPDA発表 ? '06.03.25

 遂に待ちに待ったBeOS PDAがPalm社からBeOS PDA Announce ? か・・・。
BeOS PDA->

 BeOS PDAのスペックは次のとおりである。低消費電力のPowerPC 405FX/600MHz/120mWを採用し、0.85inch 8GB HDDを実装、他はPalm TXのスペックである・・・。PowerPC 405FXのCPUはARM CPUよりも性能が高い。BeOSであればコンパクトなカーネルで軽快に動作するからCPUのクロックは600MHzもあれば充分である・・・。の製品を早く発売してほしいですね・・・。Palm社はPowerPC BeOS Source codeを手に入れているのであり、いったい何時になったらBeOSを製品化しようとしているのであろうか・・・、ユーザは期待しているのである。
 Macは今年中に全てIntel CPUとなってしまう。PowerPC搭載のPCはAmigaのみとなってしまうのであり、大変残念である。BeOSはPowerPCで復活 Revival してほしい。


 いよいよマルチ・コアのPalm PDA発表か・・・ '06.04.09

 来年度には、凄い低消費電力のマルチコアCPUが製品化される。そのKilocore 1025はなんと1個のPowerPCコアと1024個8bitsのPEコアであり、わずか数百mWの消費電力でPCなみの性能となるのであるからビックリである。

   IBM社の PDA -> 

 遂に、手のひらサイズのPCの時代がやってくる。もうMacOS XやWindowsなどのPCが必要がなくなってしまうのではないか。携帯電話のワンセグなどのように地上波テレビを見れてインターネットにアクセスできれば充分である。PDAと携帯電話と合体すれば、どこでもPCなみのネットアクセスができる。Palm社に期待したい。


▼ Wrist PDAのAU5005

 下記は、Wrist PDAのAU5005であり、一般の腕時計よりは若干大きく感じます。

外観  ケースを外した状態

 Wrist PDAは、小型でもSDカード・インターフェースがないことを除けば、以前のPalmOS v3.5と同等の性能であり、CPUの性能は66MHzと高性能です。
 CPUのDragonballは68K系であり、20年前には68K/25MHzを高価なワークステーション・コンピュータで使用していたのであり、決して高速とは言えないが実用的であったのです。その68000/66MHzの性能が今や腕時計コンピュータに詰め込まれているのであるから凄いことなのです。

 ユーザ・メモリは8MBありますので、多くのソフトのインストールできます。もちろん日本化も可能であり、J-OSやCJKOSなどを利用すればよいのです。但しCJKOSは漢字の表示のみであり、日本語入力にはJ-OSが必要です。
 また、赤外線対応のプリンターで文書なども印刷が可能であり、数十種類のプリンターが使用が可能である。


 AU5005を分解

 下記は、分解した写真です。CPUはARMではなく、超小型のサイズ12 x 12 mmのDragonball ( MC68SZ328AVH66 )であり、液晶表示がカラーでないため、高性能なCPUは必要ないでしょう。

ボード裏側

 裏側のボードにはリチウム電池が実装されており、中国製であることから、AU5005は中国で生産されたようである。
 インターフェースはUSBと赤外線シリアル通信IrDAがあり、相手がPalmOSであれば簡単にソフトの転送やデータの転送ができます。
 ソフトのインストールはUSBケーブルを接続してMacOS XやWindows2000 / XPで簡単に行なえます。森田将棋などのケームやビジネス・ソフトでは、表計算ソフトのTinySheet, TinyChartや英和・和英辞書の辞スパなども利用可能である。


▼ Wrist PDAの利用法とWrist PDAのソフト開発法

 PalmOSには、フリーウェアのソフトが豊富であるため、小型の腕時計で本格的なソフトを利用できてしまうので、ちょっとビックリしてしまいます。yBasicでBasicプログラミングも可能であり、ターミナル・ソフトのMTermなどを利用すると組み込み関係で利用できます。
 フリーウェアのPalm PRC-Toolsを利用すると、gccでPalmOS用のソフトを簡単に開発できます。MacOS XやLinux, Windows上でPalm PRC-Toolsを構築してCソースをgccでクロス・コンパイルすればよいのです。


 Wrist PDAのベッチマーク・テスト '07.10.23

 WristPDAのPalmをベッチマーク・テストして、その性能を評価した結果は下記である。

 Palmのベンチマーク・ソフトは、Benchmark とDhrystoneがある。Benchmarkは他のCPUと比較ができない。DhrystoneはUINXワークステーション・コンピュータで一般的であり、PCでも利用されており、MIPS値の表示がその性能値である。または、D-MIPS値の表示としても表される。

 Palm-505 では1.6D-MIPSであり、AU5005は 2.6D-MIPSとPalm-505に対し約1.6倍の性能である。体感速度でもかなりの早さを体感できる。近年の数GHzのCPUでは、数千MIPSに達するのでビックリするような性能ではないが、20年前のUINXワークステーション・コンピュータの性能と同等なのです。それが、小さな腕時計コンピュータで利用できてしまうのである。

 残念な事に、AU5005用のCPUであるドラゴン・ボールDragonball ( MC68SZ328AVH66 )を入手することが困難であり、ロット数が数100個以上でなければ購入ができない。


▼ Wrist PDAの周辺回路の追加改造  '06.03.11

 ただ残念なことに、CPUのDragonball にはメモリコントローラやLCD & Touch Panelコントローラ , USB, LCDコントローラ, SD/MMCカード, メモリステックカード, UARTなど豊富なインターフェース回路を内蔵しているにもかかわらず、そのSD/MMCカードが実装されていない。VisorのようにI/Oスロットがあると色々なことができて面白いのであるが、小型化が難しいのであろう、SPIシリアル通信インターフェースが可能なminiSDやmicroSDカードが利用できるWrist PDAが製品化されるよう期待したい。

 MC68SZ328のI/Oポートがもう生産していないVisorのように引き出されているか、パターンだけでもあれば改造が可能なのであるが、大変残念である。基板を分解してもデバイスがBGA ? パッケージのボールハンダであるため、周辺回路を追加したり改造ができないのである。


 AU5005のバッテリーを増強 '07.10.23

 AU5005の標準バッテリーでは、2〜3日間程度の稼動であり、不便であったので、AU5005に内蔵できそうなバッテリーを探した結果、残念ながらなかった。

 そこで、内蔵することは諦めてAU5005裏側に貼付けて取付けられるバッテリーを探したところ、デジ・カメラ用のバッテリーNP40 ( 3.7V, 910mAh ) が見つかったので、早速、標準バッテリーを外してリード線で接続しNP40を実装して充電テストを実施した結果、基板の充電回路ICなどの加熱もなく、まったく問題がなかった。その稼動時間は8〜10日間程度である。これで、本格的に利用が可能である。

 NP40は価格も手頃であり、ネットで販売されているので、入手が簡単である。サイズは 39 x 35 x 6 mm程度と小型である。

交換後貼付け後


▼ Wrist PDAのバッテリー駆動時間を延ばす方法  '06.03.11

 AU5005はスリーブ時に赤外線通信( IrDA )と時計機能をOFFとしないと2〜3日間でバッテリー電圧低下となる。赤外線通信( IrDA )と時計機能をOFFとすると4日間位まで使用可能である。
 SRAMメモリのMT45W4ML16PFAの待機電流は約120uA、他の周辺回路やCPUの待機電流は合計3mA程度であり、スリープ時の回路遮断機能がないようである。動作時の消費電流はIrDAや他の周辺回路の消費電流とCPUを含めて30〜40mA程度である。

 AU5005の充電電池は、ボタンリチウムイオンのようであり、サイズは外径30 x 3.2 mm、電圧3.7V、容量183mAhである。このサイズで倍以上の容量があるバッテリーはないようであり、容量の大きい電池を内蔵することは不可能である。したがって、約500回充電可能なカメラ用の3.7V/1200mAh, サイズ53 x 36 x 6 mmのリチウムイオン電池DB-L40などが4,000円程度で入手可能であるから、それを外部に接続すれば20日間程度まで延ばすことが可能である。


▼ Palmも無線LANや4GB HDD内蔵  '06.03.11

 Palm TXは無線LANのWiFIとBluetoothを内蔵し、LCDが320 x 480ドット TFT 65,000色表示と充分である。またpalmOne LifeDrive Mobile Managerは4GBハードディスク内蔵、無線LANのWi-FIとBlueToothを内蔵し、LCDが320 x 480ドット TFT 65,000色表示と充分な機能である。ただ残念ことにCPUがARM系のみであり、クロックも400MHz程度で高速化が進んでいない。他のアーキテクチャとしないと限界なのでないか・・・。ARM系はキャシュメモリが小さいので重いアプリの実行速度ではかなり無理がある。超低消費電力である120mWのPowerPC 405FX/600MHzを搭載したPalmのほうが性能は高いであろう。

 東芝がコインサイズの0.85インチのHDDを製品化しており、更に小型化が進めばWrist PDAでもHDDや無線LAN、microSDカード内蔵の製品も可能となるのであろう。

 シャープは6GB HDD内蔵のザアウルス Zaurus のSL-C3200を発売を開始した。CPUはPXA270 416MHzとクロックがアップせず、重量は298gと決して軽量でない。また実勢価格も7万円台と決して安くはない。ノートPCの価格帯になってしまいそうである。本来PDAのよさは低価格で小型軽量で気軽に使用できることが魅力であったはずである・・・。


▼ PDAのサイズ重量でウルトラPC  '06.03.12

 PDAのサイズで重さわずか400gのウルトラPCであるOQO model01は、TM5800/1GHz, VGA LCD, メモリ256MB, HDD 30GB, USB v1.1, Bluetooth, FireWire, サイズ124 x 86 x 23mm, 重さ396g, バッテリー駆動約 3時間, キーボード付きと言うスペックは驚きです。OSはWindowsXP, NetBSD, OpenBSD, Linuxがインストール可能である。ただ残念なことに約17万円以上と高価である。

外観->基板->

 ザアウルスと同程度のサイズでCPUはTM5800/1GHz, L2キャシュ512KBが実装されているので、低速なARM系よりは圧倒的に高速です。TM5800は4命令同時実行128bits CPUコア、ノース・サウスブリッジ、グラフィクス・コントローラを内蔵して消費電力がわずか3.6〜7WとインテルのCPUよりも低消費電力であるので、このような製品が製造できたのでしょう。
 さらに約3Wの低消費電力タイプのTM8800は8命令同時実行128bits CPUコア1.6GHz, L2キャシュ1MBも製造されていますが、残念なことにトランスメタ社はCPUデバイス関係から撤退を発表しました。TM8800関係は製造を継続しTM5800関係は他の企業に売却しそのメーカが製造を継続するようです。


▼ 利用価値があるPalm505、新しいPalm Tungsten T3 '06-10-28

 Palm 505 / 515やPalm Tungsten T3はデザインがよい。最近のPDAはデザインがよいとは言えない。この頃のPalm 505パームは人気があったのである。アメリカではPDAのシュアが70%程度まで達したこともあったのであり、Palm 505 / 515はかなりの人気があったのであろう。デザインがよいPalm Tungsten T3はCPUがARMとなり、Bluetoothが実装しており、メモリはなんと54MBもあり高機能である。

 Palm505->   Palm Tungsten T3->

 Palm 505の内部は下記である。CPUは制御関係で多くの製品に組み込まれたモトローラの68000系のドラゴンボール( DragonBall-VZ 33MHz )であり、DragonBallはLCDコントローラやメモリ・コントローラなどの多くの周辺デバイス回路を内蔵している優れたチップである。このDragonBallがあったからパームを製品化できたのである。近年の高性能なRISC系のCPUと比較すれば高性能とは言えないが、このチップは低消費電力である。薄くて小さいな700mAh程度バッテリーで使用できてしまうのである。電力を多く消費するのは液晶表示のバックライトであり、バックライトを点灯させなければ長時間使用できる。

 Palm505内部->

 Palm 505は中古品で多数でまわっているので、安価に購入できる。基板を外して利用すればPalm OS付きの組み込みボードとなる訳であり、利用価値がある。捨てるのはもったいない。タッチパネル付き液晶表示器の組み込みボードを開発するとなると簡単でなく、開発資金もかなり必要である。古いもの利用すると面白いものも作れる。


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