◆ マイクロ・コンピュータ基礎の説明ページ (1/3)
図−1 8ビットCPU内部ブロック図、及びメモリ内部                ( Windowsでは、フラッシュ・プレーヤーが必要 )
 図−1に簡単な8ビットCPU内部ブロック図とメモリ内部を示します、古典的な8ビットCPUについて、説明します。最新鋭のCPUでは、内部構造が複雑過ぎて理解しにくいため、8ビットCPUをとり挙げて説明します。一般的に8,或いは16,32ビットのCPUなどの表現をしますが、この8ビットはCPUのデータバスを表します、8ビットと32ビットの違いはCPUとRAM間のデータ転送が32ビットのほうが理論上は四倍になります、しかし特殊なグラッフェクスや3Dの処理を除けば、殆どが8ビット処理が中心である為、むしろ、最新鋭の技術であるSMIDなどはCPUのワン・サイクルの間に8ビット処理を16〜32個同時に処理するといった構造となっています。

 8ビットCPU内部の動作は単純であり、メモリとのデータ転送、或いはI/O LSIとのデータ転送、データの四則演算(16ビット以上のCPUでは乗算・割算などができす)、ビット・シフト操作などであり、この単純な処理能力だけで殆どのことができてしまいますので、驚きです、つまり、コンピュータはソフト・ウェアー技術に頼る面が多いのです、ハード・ウェアーは処理スピードの向上と信頼性の向上を図ればよいことになります。データの演算はメモリ間ではできず必ずメモリからレジスタに転送してからその処理を行います、つまり、CPUの違いはこのレジスタの相違であり、性能面でもその違いが表れます。

◆  ソフト技術では、並列処理が多く触れられますが、実際には、最新鋭のCPUを除けばCPU内部で順次処理、つまりシーケンシャルな動作になります、CPUを一つのタスクに独占させた処理をさせないようソフト側で制御しているにすぎないのです、CPUに多くのタスクを振り分けて処理させれば、人間の目にはあたかも並列に動作しているように見える訳です、この点がコンピュータにとって重要なことになります。前記のことは、非常にソフト・ウェアー技術では重要になり、通常リアルタイムOSがこの処理を担っています。リアルタイムOSは多くのタスクを並列処理させるため、タスクに処理時間を割り当てたり、或いはタスクに優先度を設定したり、つまり、タスクのスケジュール管理が重要になります、これよって制御の渋滞を回避します。

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