◆ OPアンプの応用例ページ (1/1)
図−1 OPアンプの基本的な応用例の説明図

 ( Windowsでは、フラッシュ・プレーヤーが必要 )

 OPアンプを利用した応用例を図−1に示します。

 制御回路では、信号の増幅、あるいは加算、減算、積分、微分、一次遅れ等により、説定信号とフィードバック信号の偏差信号を演算します。つまり基本的なPID制御を行います。その他タイバック制御、或いはトラッキング制御、自動追従制御、アナログ・メモリ設定器、モニター・リレーなどと組み合わせれば殆どの制御が可能でり、デジタル式制御装置が必ず必要な訳ではないのです。OPアンプを利用した制御回路は、デジタル方式に比べて、ノイズやサージに強く信頼性の面では高いと言えます。

 最近、CPUやメモリの内部は、プロセス幅が0.22μmの微細な加工により製造しており、つまり内部配線が細いと言うことであり、このことはノイズやサージに弱くなると言うことでもあります、この点を考慮した設計をしなければ信頼性の低い製品となってしまいます。

 最近は雷が近隣に直接落雷しなくても、破損する電気製品やコンピュータ関連製品が多くなっております、サージに対する設計者の考慮の欠落なのかとも思えます。

 アナログ方式は演算値の誤差が生じて運用面で問題があるなどと言う技術者がおりますが、このドリフトには周囲温度の変化によるもの、或いは内部の抵抗器やICの温度変化(自己発生)によるもの、設定器(VR)の放置ドリフトなどのがあり、これはアナログ回路にはつきものであり、この点を考慮し回路設計を行うのが設計者として当たり前であり、この点を怠った設計をしているに過ぎないのです。

 デジタル方式は完全なデジタル方式と言うのあり得ず、実際にはアナログ方式との混在なのです。温度変化によるドリフト等はドリフトしそうな回路にサーミスタを入れて補償するのが、常識であり、また設定器(VR)の放置ドリフトなどはVRの電源の安定化を強化し、設定値の範囲を狭めて粗調整と微調整を別けた回路にするなど方法があるにもかかわらず、これを怠った設計をしているため、問題が発生するのは当たり前です。

 デジタル方式であるから上記の問題が解消されるなどと言う技術者がおりますが、必ずアナログ信号とデジタル信号との変換回路(A/D)、或いはその逆のD/A変換回路があり上記の問題点は必ずつきものです、結局ドリフト問題は避けることができないのです。

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