◆ 二重化・三重化制御の応用例ページ(1/1)
図−1 OP AMP低値・高値優先回路の例

 ( Windowsでは、フラッシュ・プレーヤーが必要 )

 デジタル方式で二重化、或いは三重化が常識となりつつありますが、アナログ方式でも二重化、叉は三重化が可能であり、GE社のタービン制御は1970年代から部分的に二重化となっていました、そのシンプルな回路に驚かされました、抵抗器とダイオードの組み合わたシンプルな回路でしたGE社の技術力の素晴らしさを痛感しました。

 原理上はアナログ方式も三重化も可能であり、デジタル方式のように中間値選択による三重化も可能です、三重化はデジタル方式の特権ではないのです。二重化方式には中間値選択(MVG)以外にも高値優先(HVG)と低値優先(LVG)による方法があります、これは制御系の二重化の内の一方フィードバック信号が喪失した時、その操作端への信号をどちらを選択すればフェールセーフ側か考えて決定します。

 2OUT OF 3の多重化方式の検出回路は二重化、叉は三重化において一般的であり、制御装置内部だけ多重化しても検出側でその信号が喪失してしまっては何の意味もありません。しかし、操作端側はあまり多重化が進んでおらず、タービン制御等以外は殆どがシングルであり、果たして多重化制御が本当に必要なのでしょうか。

 タービン制御等では、トラブルが発生する箇所がサーボ弁で多くそのサーボ弁の信頼性に頼っている面があります、サーボ弁の多重化はサーボ弁内のコイルを二つ、叉は三つに別けただけであり、真の多重化ではないのです、それだけ操作端側の多重が困難だと言うことでしょう、したがって完全なる多重化はあり得えないと思います。

 左記の高値優先回路はもっともシンプルであり、その動作原理は簡単です、入力-1が入力-2よりも高いと仮定するとダイオードで電位の高い側が+電源に引っ張られて出力しますが、低いほうはダオードでカッとされて高いだけが出力されます。左記の低値優先回路は、上記と逆の動作となり、入力-1が入力-2よりも高いと仮定すると上記とは逆向きのダイオードにより電位の低い側がOPアンプからの−電源に引っ張られて低いほうが出力されます。

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